気の流れを操作する
- HOME
- 気の流れを操作する
気の流れを操作する
気の流れを操作するとは、氾濫した気を減らしたり不足した気を増やしたりすることです。
方法は鍼をツボに刺入して行います。
気は内臓を源に流れ始め、ある点(ツボ)から体表に出てきます。
そして体表の決まったルートを流れてある点(ツボ)で再び体内へ戻っていくのです。
ツボとは体表を流れる気の出入り口で名前の通り陥没した点です。
体表に約360個あり、それぞれ固有の性質を持っています。そのツボの性質を利用して鍼を使って気を動かすのです。
例えば肺の気は、 肺から流れて脇の下にあるツボから体表に出ます。
体表を上腕から肘、前腕まで内側を流れて親指の先のツボまで至り再び体内へ戻っていきます。
体表には合計11個のツボが並んでいてそれぞれの特徴を持っています。
肺の気を減らすツボ、増やすツボ、痛みを取るツボ、等々です。 これらのツボを利用して気を操作するのです。
気を操作して病気を治療する具体的な方法をご紹介します。
例えば、風邪やインフルエンザが原因で熱が出ている状態を想像してください。
咳などもひどいです。
この時、脈状を診ると、大抵の場合、肺に熱があります。つまり肺の気が氾濫しているのです。
治療は、すぐに肺の気を減らすツボに鍼を刺入します。
熱がとても高くて救急状態であれば急速に気を減らすツボを使い、それほど重症でなければ緩やかに気を減らすツボを使います。
気がどれだけ氾濫しているかは脈診で知ることができます。脈診によって使うツボを選ぶのです。
肺の気が減ってくると、熱はだんだん下がって、咳などの症状もおさまってきます。
診察の脈状から肺以外の気に異常があれば、同時にそれにも対応したツボを使います。
以上が気を操作する、という事です。そして気を操作して病気を治すという事です。