2022/08/10
先日、10年ぶりにある男性患者様が治療にお出でになりました。
10年前は膝の痛みでしたが、それが完治してからは、お顔を拝見することは無かったのです。
今回のお悩みは首の痛みです。
脈診をすると、10年前と同じでした。
筋(腱とか靭帯などと考えても良いですが、私たちはスジと言います)の病気でした。
筋のこわばりです。
主に足少陽という「気の流れ」の異変です。詳しく言うと「気の流れの氾濫」です。
足少陽の気を減らして氾濫を治めるのが治療になります。
10年前の膝痛は、膝関節を支えている筋のこわばりが原因でしたが、今回は頸椎を支えている筋のこわばりなのです。
膝痛の場合は、膝の筋がこわばって関節がギュッと圧迫されて、軟骨が摩滅して、痛みが生じていたのです。
こわばった筋を元に戻すことで、関節が元に戻って、軟骨が再生されて完治したのです。
今回は頸椎の筋がこわばって、椎骨同士がギュッとなって、神経根を圧迫しているのです。
そこで手にシビレのような症状が出てしまいました。
驚いた男性は、まず外科で相談して、頸椎を削って神経根への圧迫を除きました。
しかしこれは応急処置で、椎骨同士を支えている筋がぎゅっとこわばったままでは、また同じ症状が出てくるでしょう。
もしかしたら筋のこわばりが進んで、マヒなどさらに重篤な症状が出るかもしれません。
根本治療するには、膝の場合と同じように、筋のこわばりを無くすしかないのです。
そこで再び治療が始まったのでした。
これからどのくらいかかるか分かりませんが、完治を目指してがんばっていくしかありません。
男性もがんばると言ってくれています。
病気の治療は、治療者と患者様がお互いに頑張っていくしかないのです。
この男性は10年前のご自分の治療体験を書いて送ってくださいました。
体験談の欄に載せております。
ぜひお読みになってください。