2023/12/19
今回はあらためて気のお話をしようと思います。
私たちは毎日笑ったり、泣いたり、怒ったりこころを色々と変化させながら生活しています。
そうして自分が生きていると思っています。
この自分というこころはどこから生まれているのでしょう。
本当に私という自分が生きているのでしょうか。
実は生きているのは五臓六腑なのです。
五臓六腑の活動からこころが生まれているのです。
内臓は休むことなく24時間、365日活動していますが、
それを私たちは意識しません。
意識するのは内臓が正常に働いてくれなくなった時です。
つまり病気です。
内臓は常に動いて変化しています。
そこからこころが生まれます。
反対にこころが動くとその影響が内臓を変化させます。
お互いに表裏の関係です。
さて、こころの発生源は脳ではないの? と疑問に感じる方もいらっしゃるでしょう。
でも脳はコンピューターとして全体の統括をしているだけなのです。
たとえを上げてみましょう。
こころが悲しくなると、肺がきゅっとしぼみます。
そしてさらに悲しみが大きくなると、肺は白くなって24個の穴が開くと言われています。
とてつもなく大きな悲しみです。
反対に肺がきゅっとなることでそこから悲しみが生まれる場合もあります。
こうして生まれた悲しみは、さらに肺にはたらいて肺をもっときゅっとしぼませるのです。
嫌なことがあってムカついた時や怒りを感じた時はどうでしょう。
その時、肝臓がひらひらとうすくなって青くなります。
顔色も蒼くなります。
肝臓がひらひらするとさらに怒りのこころが生まれます。
この怒りがさらに肝臓をひらひらさせます。
すると怒髪天をつくような怒りになっていきます。
反対に肝臓が正常でないと怒りやすい性格になります。
やたら嫌味を言ったり、小さなストレスにも耐えられないような人間になります。
こんな具合にこころは五臓六腑の活動と密接な関係を持っているのです。
こころ、つまり気持ちです。
五臓六腑の活動は気の流れを作っています。
主に12本の気の流れが私たちの全身を流れています。
肺からは肺の気が1本流れ出ています。
肝臓からも肝臓の気が1本流れ出ています。
五臓六腑から1本ずつ、例外に心臓からは2本、合計で12本です。
この気の流れが変動するとこころが変化して、内臓も変化します。
反対にこころや内臓が変動すると気の流れも変化するのです。
五臓六腑と気の流れとこころ、この三者が密接に関連しあって私たちは生かされているのです。
自分が生きているのではなく、五臓六腑が生きて気を流しているから私たちに自己意識があり、生きているのです。
五臓六腑の活動がこころの源流なのです。
気を操作して気の流れを調え不調を改善するさくらガーデン鍼法院・茅ケ崎