2024/08/22
心臓は一番大切な臓器です。
これが止まったら死を意味します。
死ぬまでいつも動いているので、
大きな熱を発生します。
だから心臓は肺に包まれて
横隔膜の上にのっています。
肺の内部はミスト状の水蒸気で満たされて、
冷たくなっています。
だから心臓の空冷装置のような役割をしているのです。
そのようにして心臓の運動を助けています。
しかしいくら肺が頑張っても
今年のような酷暑の日々のなかでは、
心臓にとってきつくなってしまいます。
だから今年の夏の患者さんには
心臓の病気の人が多く見られました。
例えば不整脈、背中の痛み、みぞおちの違和感などです。
取り分けみぞおちの症状は胃の異常に勘違いされることが多く、
「胃がおかしいのかな、夏バテかな」
などと思う方が多いのです。
しかし「みぞおち」は別名心窩(しんか)といって、
心臓の症状が出るところなのです。
「胃がおかしいなあ」
と自覚して胃カメラなどのんでも
特別な病状が発見されないことがほとんどです。
「異常がなくて、ああ、良かった」
などと安心してはいけません。
胃よりもっと大切な心臓の異変かもしれないのです。
暑い夏は、拍出運動をずっと続ける心臓にとってはきついものです。
みぞおちがおかしいな、と感じたら
涼しくして体を休ませることも必要ですよ。