2023/01/30
「新・江の島水族館」へ行ってまいりました。
NHKのある番組で、お魚の専門家「さかなくん」がホウボウを紹介するのに「新江ノ島水族館」へ来ていたのです。
それを観て、急に行ってみたくなったのでした。
館内に入るとすぐに相模湾の色々なお魚に出会えました。
タイやスズキ、アジ、キンメ、メバルなどなど美味しそうなお魚ばかり。
まるで竜宮城です。
この前お刺身で頂いた青ヤガラもいて、思わず「おいしかったよ!」と心の中で話しかけました。
しかしとりわけ目を引くのはクラゲです。
透明でふわふわした、ほとんど水の姿は美しいですね。
江の島の海岸で毎日クラゲを採取しているとのこと。
その日の朝も2個体を採取したそうで、「今朝採れたクラゲ」として展示されていました。
そんなに身近にいるものなんだなあ、と驚きました。
イルカショウも観ました。
やはりイルカショウは大道ですね。
5頭のイルカががんばって演技してくれました。
イルカを促すお兄さんは「イルカ達は楽しいとエサのお魚を与えなくても自分から演技してくれます」と言って、本当にエサを与えていませんでした。
ショウをするイルカを観て、イルカが可哀想だとおっゃる方もおいでですが、彼らは本当に楽しんでいるように私には感じられました。
犬が警察犬として働いたり、救出犬としてがんばったりするのも、犬はうれしそうに私には感じられます。
仕事の後、頭をなでられている犬はニコニコしているように見えます。
ところで、飼い猫が「ニャー」と始終鳴くのは飼い主に媚びているからだそうですね。
「ニャー」というのは、子猫が親猫に甘えている鳴き声なのです。
その昔、猫がネズミをよく捕って働いていたころは、あまり「ニャー」とは鳴かなかったそうです。
それは自分にしかできない仕事をしていて、自分に自信があったからで、始終人に媚びる必要がなかったのです。。
猫は捕ったネズミを自慢げに飼い主に見せたそうです。
そして猫の手柄を褒めてやると、さらに自慢げに首を伸ばして顎を上げていたそうです(私の母が子供の頃飼っていた猫の話)。
イルカはイルカなりに、犬は犬なりに、猫は猫なりに、生きがいのようなものを持って働いているように私には感じられます。
どんな生き物でも生きる張り合いがある方が幸せです。
一生懸命ジャンプしているイルカも、人のために働いている犬も、ネズミを必死に捕まえている猫も、本能だけでない何かほかの力が加わって動いているように見えます。
それはやはり、褒められて嬉しいというものに感じられるのです。
楽しい、嬉しいというような、人との交わりの中で生じる本能だけではない気持ちが生まれています。
ただ本能に従って動いているだけではないそれ以上のものです。
思い切り力一杯ジャンプしているイルカは、満員御礼の観客たちの大きな拍手を受けて、やはり嬉しがっていると、私には感じられます。
そうしたイルカの姿を観て、何故か私は涙がにじんでくるのです。