2023/02/15
「センセエ、人差し指が痛いんですけど・・・」
治療中にこんな相談はよく頂きます。
「指を使いすぎでしょうか。病院では加齢によるものだって言われて。治りますか?」
こういう時、
「必ず治りますよ」
と、お応えしております。
実際にほとんど治ります。
私たちの心身は主に12本の気の流れでできています。
その気が増えすぎると、いろいろな症状がおきるのです。
人差し指には手陽明という気の流れが指先から肩へかけて流れています。
その流れの中には指に3個の関節、そして手首、肘、肩と6個の関節があります。
気の流れは川の水の流れと同じです。
水が増えて流れが急になると、川の曲がり角では川岸が削られたり、底に淵ができたり、決壊したり、いろいろな変化がおこります。
この自然現象と同じく、気が増えると曲がり角、つまり関節に変化がおこります。
それが関節の症状です。
増えた気が関節に溜まって腫れたり、炎症したり、変形したり、痛んだり、上手く動かなかったりするのです。
だから手陽明の気が増えすぎると、人差し指の関節が痛むのです。
これを放っておくと、その変化が肘や肩のまで達するかもしれません。
人差し指の痛みを治すには、増えた気を減らせばいいのです。
川の増水を元に戻せば曲がり角の色々な変化が治まるように、気を減らせば関節の変化も治まっていくのです。
人差し指の痛みも、肘や肩のトラブルも、おなじ治療で治ってしまいます。
ちなみに親指の痛みの場合は、手太陰という気の流れの気を減らします。
中指の痛みの場合は、手厥陰という 〃 。
薬指の痛みの場合は、手少陽という 〃 。
小指の痛みの場合は、手太陽という 〃 。
指だけでなく、多くの関節のトラブルはこのように治していけるのです。
決して加齢によるトラブルではないことが分かっていただけると思います。
私たちの心身が主に12本の気の流れで出来ていることを知っていれば、心身のいろいろな変化を気を操作することで簡単に治せることがわかるのです。