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不眠の悩み

院長の独り言 2020年10月 不眠の悩み
不眠で辛い毎日を送っていらっしゃる方は想像以上に多いようです。
先日も40代の男性からご相談をお受けいたしました。
「センセエ、眠れないんですよ、寝ようとしても頭がダメなんです。冴えるというか、眠気が来ないんですよ」
実は私も27歳ごろから52歳ぐらいまで25年間ほど不眠でした。
一晩に1時間半を2回眠るぐらいの睡眠生活だったのです。
なんと3時間睡眠です。
ベッドに入っても2~3時間は普通に眠れないのです。
不眠は本当に苦しいものです。
やがて私は毎晩やってくる夜に恐怖するようになりました。
そこで覚えたのがアルコールです。特に日本酒。
一時はアルコール依存症かと自分で自分が心配になりました。
アルコールに頼るのは良くないと思いつつ、ほろ酔いになると何とか眠れるのでした。
《余談ですが、不眠でハマったのが静岡・焼津の「磯自慢」というお酒。これは本当に私好みです。》
しかしお酒ばかりを飲んでいるわけにもいきません。
眠れないつらさをじっと我満しているうちに、やがて私は『人も動物なんだから疲れ果てれば眠れるサ』と、開き直るようになりました。
そして私の睡眠生活は、一晩に1時間半を2回眠るだけとなったのです。
しかも1時間半眠れる時は良いほうで、Ⅰ時間が2回のときも、1時間が1回だけの時もありました。
もちろん、昼間もまったく眠気はないのです。まさしく不眠症だったのです。
ただ、月に1回ぐらい5時間ほど眠れる夜がありました。
疲れ果てて死んだようにベッドに倒れこむだけの夜でした。
また、不幸中の幸いというべきか、苦しい不眠が功を奏したこともありました。
フルタイムで仕事をしながら鍼灸の専門学校へ通ったり、国家試験の勉強をしたり、同時に師匠の所へ治療に行ったり勉強会へ行ったり、普通に寝ていては出来ないような事をこなすことが出来たのです。
不眠のお陰で私は独立して現在の「さくらガーデン鍼法院」を持つことができたのです。
私は不眠を訴える男性患者さんに言いました。
「人も動物だから、疲れれば眠れますから。あまり気にしないで。あまり気にしているとまた別の病気になってしまうので、クヨクヨしないで」
「でも、センセエ、治るんですか⁈」
「大丈夫。私も治ったから。それより眠れない時間に何かしたらどうですか。悩んでいるよりきっといいことがありますよ。私も一生懸命治療しますから、がんばりましょう。不眠を治しながら、別の症状も治りますから」
「そうだ、俺は腰痛の持病があるんです。時々痛み出すし、ギックリ腰もよくやるんですよ」
「はい、では腰も良くなりますから。大丈夫です」
彼は週に一回の治療を始めました。まだ不眠解消にはなっておりません。昼も夜も眠気は起こりません。
ただ、秋の花粉症が出ないそうです。
肩こりが無くなって、それから腰が軽いようです。
もしかしたら不眠以外の症状のほうが早く無くなって、最後に良くなるのが不眠かもしれませんが、
ちょっと楽しそうに治療を続けているので、
これはこれで、しばらく様子を見守っていこうと思います。