2021/01/22
新型コロナ対策の治療
患者様から、こんな質問のメールを頂くことが急に多くなりました。
「センセエ、鍼をすると免疫力が上がりますよねェ。これってコロナ対策になりませんか?」
という質問です。
今年に入ってからすでに十人以上からのメールが届いております。
実は私も昨年から同じような事を考えておりました。
と言いますのも、当院で治療をしている方々は感染症に罹りにくいからです。
例えばいくつかの症例をご紹介いたしますと、
膀胱炎を何年間も繰り返していた方がピタリと罹らなくなったり、
疲れがたまるといつもノドが腫れて熱を出していた方が疲れても全然平気になったり、
小さな傷でもすぐに化膿していたのが化膿しにくくなって、しかも傷が早く治るようになったり、
いつも誰よりも早くインフルエンザに罹っていた方が、家族全員が罹っても自分だけは罹らなかったり、
等々、症例を思い出したらきりがありません。
科学的な証明も実はあります。
鍼灸によって免疫細胞のマクロファージやナチュラルキラー細胞の活性が上昇するというものです。
しかしこうした実験結果によらず、経験的にも感染症への抵抗力が高まるのは確かです。
そこで、そういう経験をしてきている患者様は「コロナにも効くのでは?!」と思ったのに違いないのです。
私はこの鍼治療を始めて今年で23年になるのですが、感染症に罹ったことは一度もありません。
母は治療15年ですが、やはり一度も感染症はありません。彼女は今年88歳です。
これは、やはり・・・。
と患者様がみなさん思われるのも当然かもしれません。
実はこの事実、つまり鍼治療で感染しにくくなるという事実は、考えてみれば当然なのです。
つまり「病気とは何か?」ということを考えると分ります。
病気とは、「熱気の偏在」なのです。
そして鍼治療は熱気の偏在を取り除いて治す治療方法だからです。
人の身体は全体として一つです。
つまり全身の温度が同じであることが正常で、それが健康体なのです。
熱気がどこかに偏ると熱いところと冷たいところができて健康を害するのです。
鍼治療の病気を治す原理は気の流れを正常にすることです。
つまり熱気の偏りを治すことです。
「エッ、感染症とどういうつながり?」
と疑問ですか?
それは、地球上には人の健康な体温で大繁殖する病原体(ウイルスも細菌も)がいないからです。
もし仮にいたら、すでに人類は絶滅しているでしょう。
ではなぜ感染して発病するのか?
それはその人が健康体ではなくて、熱気に偏りがあり、偏った温度がたまたまその病原体(ウイルスや細菌)が大好きな温度だったからです。
だから同じ環境にいても発病する人としない人がいるのです。
感染したら全員が発病するわけではありません。
発病しにくい身体、発病しない身体を持てるようになることが大切です。
すでにちょっとした病気を持っている方はそれが正常になるような生活をして、少しでも健康体に近づく努力をしなければなりません。
これからの病気は感染症が主流になってくると思われます。
貴方も生活習慣を改善して基本的な体力(免疫力)を保つ努力をしていきましょう。
もちろん私も毎日の習慣を清潔に保っていこうと考えております。
がんばりましょう!